伊豆下田支部17’1月例会
2017-1-23 21:58 投稿者: 09kenhonbu (記事一覧) [ 506hit ]

 「自画像」  矢島一美

 

選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘

 

 画家は自画像をよく描く。写真家はどうか。土田ヒロミ氏が自分の顔を撮りはじめたのは自分の老化に気づいたからだという。一日も休まず継続して最後はデスマスクで終わると面白いドキュメントになるはずだ、と。

作者にとってのこの「影の自画像」はどんな意味を持つのだろうか。影の映るバックのテクスチャー(感触、質感)が画面に不思議な効果を生んでいる。遠い山肌のようにも、海原のようにも見える。何か、つかみどころのない、不確かな世界を象徴しているかのようでもある。そこに一人の影が立っている・・・・。

 この写真を見ていて私は、宮沢賢治の一人田を歩く姿を撮った写真を思い出す。山高帽をかぶり、長いよれよれのコートを着、両手を後ろに組んで、うつむき加減に荒れた田の中を歩くその姿。その賢治の姿とこの「自画像」が、どこかで響き合う。 

写真は確かに外界のコピーであるかもしれないが、何に惹かれ、どこでシャッターを押すかは、その人の心が決める。だから、撮った写真にその人の人生の迷いや、彷徨などが反映するときもあるに違いない。

 自分自身を撮ることの少ない私たちは、強い斜光線の中に浮かび上がる風景などを撮ろうとして足元から長く伸びる自分の影を見つけ戸惑うことが多いが、自己と対峙しているような新鮮な思いになることもある。地面や壁に映る自分の影には、実像(自分)と違った「何か」があるように思えたりして面白い。

そんな想いで作者はシャッターを押したに違いない。案外写真の本質に迫るものがここにはあるのかもしれない。挑戦は面白い。大いに試すとよい。「これは写真にならないな」と、簡単に決めつけてしまわないで、「心が動いたら」撮る。そうして撮りながら常に考えてみる。そのことの大切さをこの写真を見ていてあらためて考えさせられた。

 

  

「自画像」  矢島一美
「自画像」  矢島一美
カテゴリ内ページ移動 ( 86  件):     1 ..  8  9  10  11  12  13  14  .. 86    
事務局からの連絡
新春写真講座
     ご案内
 2018年1月14日(日)
 (会場地図も掲載)
  お申込みは
12月25日までに。 
    (12.12@)   
 
秋季大撮影会
  審査を終え
12日、入賞通知
クロネコDM便にて
発送しました。
 (12.12事務局)
 
 
  
静岡の今」 募集中! 
 
冬の部(12月〜2月撮影分)
さて 冬・冬・冬・・の足音です。
         (12.4@)
12月「師走」「年の瀬」
       のテーマで。
   1月「新年」をテーマに。
 ぜひ、写真をお送りください。
 「一写一筆」の筆者
 富永さんも、
     待っています。
もちろん、他のテーマでも結構です。(11.28@) 
 (応募はメール添付が、簡単です)

以下のメモをメール本文に書いてください。

1.題名

2.撮影場所

3.撮影者

4.撮影年月日

5.撮影者コメント

※応募先メールアドレスは

 ●募集要項  こちらから中に。 

 「静岡の今」は こちらから

 

 

   

朝日新聞・静岡マリオン》 

 ◎朝日新聞静岡総局の

 [全日写連だより]担当者が

 替わられました。

   華野さんです。

 PCメールアドレス

hanano-y2@asahi.com 

  (10.6@)

 

 [全日写連だより] 掲載  

 ◆12月掲載予定支部

 掛川支部

 浜松支部

 原稿締め切り12月13日(水) 

 掲載予定日 12月27日(水)

 2018年

  1月掲載予定支部

 浜名湖支部

 伊豆下田支部

 原稿締め切り1月17日(水) 

 掲載予定日 1月31日(水)

 

 

 

 [あなたのHPを県本部HPへ、リンク!]

 ・支部のHPや会員個人のHP、会員所属写真グループのHPなど、どうぞ「お問い合わせ」からご紹介ください。