「 蓮の花 」 小田清治
選評 : 関東本部委員 小野崎 徹
カメラからの直接プリントということで、ストレートにそのまま画像を加工しないで出したとのことだが、とても調子は良いと思う。 特に、この作品が素晴らしいのは、光線の加減で立体的に花弁の表面の淡い毛羽立っているところが白く光っているのと、半逆光で花弁の重なりの影が綺麗に表現されていること。 それから、蜜蜂でしょうか、一匹ホバリングしてるが、この位置だと被写界深度内に入らないし、動きが速いので500分の1秒でも止まりにくかったと思うが、メインの蓮の花がしっかりと捉えられているので、蜜蜂の動きはさほど気にならず、返って引き立て役として役立っていると思う。 左の後ろの花のボケ具合も、あまり不自然さがなく、しかも色もちゃんと出て、良い具合。 右の上に白いところがあり、もっと少なくても良いと思うが、あまり気にはならない。何と言っても、メインの花がしっかりと描写されているからだと思う。(録音テープによる講評を鈴木洋一が要約)
「 蓮の花 」 小田清治