「収穫の秋」 西伊豆町石部(いしぶ)の棚田
矢島一美 2015年10月3日撮影
<関東本部委員より> 優秀作品賞受賞作品
・石部の棚田。先人たちの生活の場、その昔の生活が偲ばれます。今は都会人がレジャーを兼ねてボランティヤ。地元の人たちとの交流がお互いのいい人生にきっとつながることと思います。
・松崎町が町おこしとして棚田を復活させたもの。地方が町おこしに熱心に取り組み始めた「今」。今後に遺していきたいものの一つである。
◎これから撮影するみなさんに!
・今の姿を後世に遺す、というのがこのコンテスト(「静岡の今」)の趣旨だと思います。アングルがどうの、構図がどうの、という技術的な評価ではなく、心の在り方、つまり、『今』という社会現象を作者はどう捉えているかという観点が大切だと思います。(関東本部委員:柴山健一)
■撮影者コメント
撮影場所は、今でこそ「西伊豆町石部(いしぶ)の棚田」として有名になったが、以前は荒れ果て、崩れかけていた時期もあったそうだ。それを現在のように復活したのは、地元の人々の相当な努力があったと聞く。
おかげで、近年には、大都市圏の方々が田んぼを借り、ボランティアの応援を得て、毎年収穫を祝うまでに発展を遂げた。
また、数年前からは撮影に訪れるカメラマンも多く、撮影した当日も、稲刈りに励む人々と同じほどのカメラマンが競い合ってシャッターを押していた。
しかし撮影者自身(矢島)は、田んぼに水をたたえた、田植えをする直前の、夕陽に映える棚田の情景が好きだ。ぜひ県会員の皆さまも、四季折々に表情を変える棚田の撮影に訪れることをお勧めしたい。
「収穫の秋」 矢島一美