朝日新聞社賞  「公園のクラウン達」 齋藤勝宣

講評 : 写真家 土田ヒロミ

 てんでんばらばらに戯ける道化達。一人でも十分フオトゼニックなのに、5人もの個性的な道化が迫ってきます。しかし、特に対象を絞らずカメラを引いて、その全体の場の状況を捉えようとしています。公園は、人の輪も解け、いよいよ祭りは終わりに近づいてようです。熱気が引け、気怠いまつりの余韻が公園全体に広がろうとしている様子を見事に捉えています。