「 踏 切 」 (3枚組) 斉藤敏夫

選評 : 総本部顧問 日橋 義雄

 踏切で電車の通過を待っている人は、みな見ず知らずの人たちだ。でもこうして三点の組写真で見ると、なんとなく親近感があるから面白いのです。待っている間、この人たちは何を思っているのでしょうね。老人の背中を見せた中央の作品を挟んでうまい並べ方をしています。右端の作品に通過する電車を収めている。これも組写としてポイントになっています。