「 精霊の住む森」(3枚組) 小林一久 

選評 : 関東本部委員 松野正雄

造形的な変化のある三枚で、不思議な魅力を持っています。なにかしら人や動物のような気配を少し感じながら、シャッターを切ったのではないでしょうか?真ん中の写真は、鳥がはばたくようにも怪獣が叫んでいるようにも見えます。右の写真は、顔のように見えます。左の写真は、陽の差し込んだあたりが鼻に見え、その上に目があるように見えます。モノクロの調子のよさと、ちょっとした光の差し込んだ感じの捉え方が実に上手で、タイトルのつけ方もよかったです。