:総評 審査員 齋藤康一

大勢の人が集い、一つのテーマをそれぞれの目で被写体を探しながら撮影するのですから、どうしても同じような被写体の狙い方や、表現方法が揃ってしまうのは当たり前のこと。それを解った上で撮影し競うのも、一つの楽しさといえるでしょう。

今回の祇園祭の撮影会に参加した人の89パーセントもの方が今回のコンテストに応募されたと聞き驚きました。日頃の結束の固さでしょうか。

申し訳ないというか残念といったらよいのか、私はこの祭りを見ていないので全貌は解りませんが、審査させていただく身としては先入観の無かったことが却って良かったのかもしれません。応募された作品のいずれも祭の楽しさや美しさを表現した見事な作品群。特に上位入賞作品は優れた作品でした。

審査される斎藤康一先生(撮影・中村明弘)