新春写真講座参加者の感想 

●参加者56名で、和やかな内にも集中した熱気の漂う勉強会となりました。土田先生には、午後1時過ぎから5時近くまで、途中10分の休憩中にも、受講者の質問に答えられていて、ほとんど先生には休憩もなし、という状態でした。本当にお疲れ様でした。そして、写真を提出していただいた方はもちろん、参加されたすべてのみなさんの学ぼうとする熱い姿勢に接し、「まったく、すごい人たちの集まりだな」と感服した次第です。

 写真を提出してくださった方は21名でした。その方たちにワークショップ受講の感想をお願いしたところ、ほとんどの方が書いてくださいました。それも素晴らしいもので、なるべく全文をご紹介したいのですが、掲載の都合上その一部をここにご紹介させていただきます。いろいろなことを考えさせられました。ありがとうございました。(講師の土田先生には、お寄せいただいたみなさんの感想を必ずお伝えします。) 

・先日の新春写真講座では大変お世話になり、ありがとうございました。土田先生にていねいに見ていただいて大変感激いたしました。これから写真を撮る糧になりました。(Y)

・全日写連の仲間に入れていただき作品提出の機会が多くなり何か撮らなければと、よさそうなのが写っているかもしれないととりあえずシャッターを押す・・・。これで良いのか、何か違うのではと思うこの頃。今回あえて選んだものは、ただ自分らしいと思えるもの、撮りたいと思って写しただけの技術も何も伴わないつたない写真・・・。それを土田先生はあきれることなく、それなりに評価してくださったこと、大変嬉しく感謝しております。(M)

・正直言いまして最近の私、被写体にどうカメラを向けたらよいのか悩んでおりました。ですから当日他の人の写真をたくさん見させていただいたり、その写真の土田先生の評価にも耳を傾けたりと大変参考にさせていただきました。祭りやイベント、スナップ等に人物を入れて撮る写真については、人のしぐさを撮るのではなく、その人たちの表情を写せとの土田先生のお言葉は、私の心に「ぐさり」と突き刺さるものを感じました。(Y)

・もっと日常の写真を撮ってくださいとの土田先生のお話がありましたが、これは私も常に心がけているのですが、とかく祭りとか催事とかの作品のウエイトが高くなっています。ましてや今後の自己表現のためにも、「身の回りの作品作り」、「未完成部分の入った作品」など、頂いた言葉を大切にしていきたいと思います。あの日以来、カメラに単レンズ(50ミリ)をつけ、撮影距離などを考えて撮影しています。(S)

・昨年に引き続いて受講させていただき、ありがとうございました。「あなたは絵作りに行きすぎる・・・、例えば安倍川河口などで周辺に何もないようなところでじっくり風景を撮るなどしてみるとよい」等のアドバイスをいただき、少し実行してきましたが、祭りなどはでな被写体に酔うことからなかなか抜け出せないのが現状です。引き続き悩み続けて、一段上にトライしていきたいと思っています。(E)

・写真一枚一枚のご講評も大切ですが、初心者にとってこのようなご指導をいただけたことは大いに励みになりました。部外者に対して門戸を開いてくださったご英断に感謝いたします。会員のレベルの高さに敬意を表します。入選云々は別にしていろいろ挑戦していきたいものと思っています。(Y)

・土田先生のワークショップは、大変勉強になりました。先生の貴重なお話を聴き洩らしたことが多かったのではと反省していますが何か撮りたいとジリジリあせりながらカメラを向けガムシャラにシャターを落とし何時もと変わりない結果になってスランプ状態(?)になっていた私にとって先生のお話の中の「何をどう撮っていったらいいのかその方向性」は重大な問題でした。

1、祭りに「ガバリツケ」

2、固定概念にとらわれず、失敗をおそれるな、冒険をしろ、そして自分の殻から飛び出し数多く失敗をすればなにかしらも見えてくる、と言われましたが、この事は私にとって重大な問題です。いざカメラを向けると、この2つのことはわかっているけれどシャッターを押す時点では何処かへ行っているのではと不安です。先生の真意を充分理解できたかどうかわかりませんが自分なりに理解した範囲でゆっくりと牛歩の如く精進を重ねていきたいとおもいます。(T)

・自分が写真を撮るにあたり、どのような写真が「自分らしい」のか、なかなか見つけられずにいました。土田先生の御講評をいただき、対象を真摯に見つめ、素直な気持ちで写真を撮っていけばいいことに気が付きました。「こうでなくちゃいけない。」と固く考えすぎず、自分の思ったように写真を撮って楽しみたいと思います。ありがとうございました。(H)

・みなさんのお写真をこのように見る機会がなかなかないもので、圧倒されました。そうして、土田先生の写真を見抜く力というものを勉強させていただきました。別の方面から見ると、写真の方向性ということは、その人の持つ写真の真髄を見抜くということであり、それはそのまま指導者としてのスタンスの勉強にもなるものでは・・・と感じました。その人しかないものを方向性とすると強いのですね。しかし、みなさん何を撮っても上手すぎると、ご自分のスタイルから抜け出て、新しいものを目指すのが難しくなるのかも、と思いました。『眼の解体』の必要性とでもいいましょうか。振り返ってみると、土田先生は、それをテーマごとにやったように感じました。そういうステップアップ(現状からの脱却、向上の方法)を目指しているのだと全体を見て思いました。ウマすぎる人の作品は、これでもか、これでもかと見ていると飽きてきます。ヘタウマと評された金魚の作品が何故かどこにもない作風で新鮮であとで心に残りました。やはり、誰でも撮れるものではなく、自分だけしか撮れないものを掴むことなのですね。写真の方向性は、見えていない人の作品は弱く、ふらふらしている感じです。しっかりとした方向性を持ち、地面に足を付けた写真を撮り続けようと思った4時間でした。長い時間のセミナーをありがとうございました。時間がたつと、思い返されることがあり、まだあの時の言葉を咀嚼している状態です。来年は、もう少し作品が見えやすいようにしていただけると嬉しいです・・・。人を押しのけないと見られなかったので、頭の間の隙間からと、あとは言っている事のみでの感想です。それでも、感じる事が多々ありました。土田先生の写真の整理の仕方など、最後にお話ししてくださったことも大変参考になりました。最後になりましたが、事務局のみなさまにも感謝申し上げます。多々な勉強の機会を設けてくださいまして、ありがとうございました。(M)

・組写真に関しては、「被写体との距離感がどのコマも同じ」と指導者からよく言われていて、レンズの焦点距離を変えたり、レンズを上に向けたり、下に向けたりと、いつも苦労していますが、土田先生は、「距離感が同じになっても決して悪くはない。24ミリと70ミリのレンズで撮れば、24ミリの方が撮り易いのは仕方ない」と言われ、少し安心。また、3枚組の内の最後の一枚に迷い、先生に組んでいただいたのですが、私が同質な写真なので外していた写真の中から組んでいただき、その結果、出来上がった組写真の3枚中2枚は先生が選んでくださったものとなり、嬉しかったです。(K)

・新春写真講座に初めて参加させていただきました. 大変勉強となりました.ありがとうございました. 以下感じたことを述べさせていただきます.提出する写真の枚数に制限がない為提出が多いとテーブルの上に写真が多数並び作品鑑賞や聴講の集中力が散漫になりやすく感じました. 私の場合は逆に提出枚数が極端に少なく講師からは"作品の傾向が分からない"とのご指摘をいただきました. 提出枚数は何枚以上何枚以下としても良い様な気も致しました. (K)

・大変楽しく過ごさせていただきました。今回私が感じたことといたしましては、一人一人の作品が多すぎたのではないでしょうか。少ない時間の中で、全部目を通すことはできない。せめて20~30点くらいに絞った方がよいのではと思いました。

・私は組写真の勉強会と伺っていたので「スッピン」の作品を持っていき、先生といろいろ組み方を教わるつもりでしたが、皆様は仕上げた作品をお持ちになり、組写真の会という雰囲気ではなかったです。しかし、多数の素晴らしい作品をたくさん見る機会に、大変有意義でした。また、女性の作品を生で見ることができ、改めて女性の感性の素晴らしさに感心し、なんとか取り入れたいと思いました。(S)

・去年と違い、テーブルを囲んでみんなで写真を見られる形で大変良かったと思います。土田先生も、最後の一人まで真剣にご指導いただき、本当にお疲れ様でした。プロの先生のご指導を受けることができ、本当にありがたかったと同時に、今後の活動への大きなステップとなりました。あのときのご指導のお言葉、本当に見抜いていらっしゃるなと強く思いました。来年もぜひご指導を受けさせてください。全体的なことですが、土田先生のご指導中の私語は大変失礼になりますので、話す場合は廊下でとの取り決めを来年からお願いします。(H)

●お読みいただきありがとうございました。あなたのご意見やご感想など、また参加されてのご感想など、お寄せください。写真や、日頃の写真活動についての話題が、HP上でにぎやかに盛り上がっていったらいいですね。(「お問い合わせ」からどうぞ) ( 事務局 中村明弘 )