「 浜 」 福島 耕司

選評 : 全日写連関東本部委員 中村 勝利

  冬の暖かな日に海辺に出ると、岸に揚げられたポートがアシの中にに取り残されたように腹を見せている。陽だまりには、小魚を干した店が並ぶ。その先には台風でつぶされた古いぼら納屋の残骸が取り残されて見える。一陣の潮風が香る様な組写真である。直接海が写ってないのに、そんな海を身近に感じられる作品である。