「紅梅」 勝又 説夫

選評 : 関東総本部理事 林 喜一

早春ののどかな雰囲気が良く表現されている。遠望される富士山の頂には未だ雪が残り、その一方で、里の紅梅は満開を迎えて春遠からじと言う感じが出ている。 構図的にも手前の紅梅の枝が画面いっぱいに広がって迫力有る画面構成が出来て居り、富士山の取り入れ方も絶妙である。 順光線なので画面に立体感が無いが、もう少しレタッチでメリハリを付ければさらに良くなると思う。一見よく見る絵葉書写真的に見えるが、ベテランらしい巧みさが感じられる。

「紅梅」  勝又 説夫