「石倉の通り」    赤堀 末夫

選評 : 全日写連関東本部委員 山本 敦美

光と影を上手に使った秀作です。歴史が感じられる石の蔵、そして特徴のある二つの窓のところへ斜めの光が縦に長く当たりこの建物をより高く見せています。そしてこの石の蔵の年代に相応しいような和服の女性が祇園祭の会場へ向かうのか急ぎ足で通りかかった。大正か明治の時代にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気を感じさせる場面を、光と影を上手に組み合わせながら絶妙なシャッターチャンスでモノにしました。

 

「石倉の通り」 赤堀 末夫