「置き去り」 杉本 徳治

選評 : 全日写連関東本部委員 小野崎 徹

は虫類の頭部を連想させる奇妙な形の流木、乱れた足跡が、やがて一列になって砂丘を上がっていく。行き着く先には何が待っているのか。いろいろと想像してしまう作品です、砂丘の向こうには風力発電の風車がちらっと見えています。杉本さんはこの風車を入れる事で何かメッセージ性を持たせようとしたのでしょうか。作者の心の内も知りたくなる一枚です。空と砂丘のバランスもいいと思います。

「置き去り」  杉本 徳治