「日だまり」 南波 進

選評 : 関東本部委員 山本 敦美

影がまわりにいっぱいある所に、ちょうど光がスポット的に差し込んでいるそこに、お姉ちゃんと弟さんが座って、お姉ちゃんは何やら冷たいかき氷のようなものを食べています。おそらく秋のやや肌寒い中で、あたたかいところを見つけて陣取って座っているのでしょう。その座り方もとても趣きがあります。画面としてはやや切り詰めすぎたかなという感じで、まわりがもう少し見えた方がよいのかもしれませんが、モノクロのトーンもよく、とてもいい作品だと思います。

「日だまり」  南波 進