「 雨宿り」 小林 一久

 一枚の写真に俳句と同質の表現を感じさせられることもある。この雨宿りは、そんな佳作。淡々と濃縮した写真独自の表現。庇に静かにたたずむ猫と雨脚。雨音と空気に溶ける湿気の匂いまで漂ってきます。詩心のある人の鋭敏だが寛ぎのこもった視覚。