「見守り菩薩」 沼津市内

神尾 一 2018年4月16日

■撮影者コメント

毎年沼津市内で4月上旬に開催され、“浜のお観音さん”と、呼ばれて親しまれている祭りに何年かぶりに出掛けてみた。曰くに関しては良く知らないが、江戸時代頃に、駿河湾を航行する多くの船の安全を祈願して、観音像を描いた大きな帆の様な幕を掲げて寺の氏子たちが祭ったのが始まりらしい。

30年ほど前に、篤志家の寄付などで新しく作り直したが、その時には中学校の体育館を借り切って大きな白布を広げて、数十日間かけて菩薩像を描き、縫い上げた様だ。

肝心の祭りの方は、肝心の観音像を描いた幕は強風の影響で一部敗れたとかで、完全には掲げられず横たえられた状態。人手の方もまばらで、少子化の影響か子供の姿は少なく、お年寄りの方が目立っていた。昔はサーカス小屋なども掛かるほどの賑わいであったがこれも時の流れか。露天商や、植木店も激減し寂しい限りであった。