「 きりの朝 」 大石 洋

選評 : 全日写連関東本部委員 山本 敦美

空き缶や、ごみなどを集めた袋を前に、霧雨の振る何か公共の施設のコーナーにたたずむ女性の姿が有る。これからこのビニール袋をどうするのかな?霧の中に濡れた床の映り込み、敷地の中にはコスモスの花も咲いている。更には道路の向こう側を自動車が走る、このさりげない日常の姿を写し撮った気負いのないさりげない状況描写が素晴らしい。

「 きりの朝 」  大石 洋