「その時は来る」 青木 照実

選評 : 全日写連関東本部委員 山本 敦美

意味深長な作品です。 ガラスの所に付いている水滴と桜の花びらが、車か何かの窓に付いていて、その向こうにシルエットで人物が見えている。しかも、なんとなく不気味なシルエットである。そのようなところから連想させ、タイトルが「その時は来る」というのを見て私はうなりました。 桜が散ってシルエットの後ろ姿なのでしょう。こちらの空間と向こうの空間をいろいろ想像してみると特別な何かが、あるいは「生と死」など、そのときが来るような・・。すごく大きな出来事を感じさせるものでした。

「その時は来る」  青木 照実