「浜名湖うなぎ観音」  浜松市西区舞阪町 弁天島乙女園内

       高山申二  2020年7月16日 撮影 

■撮影者コメント 

 うなぎ養殖が盛んな浜名湖畔にある島、「乙女園」(西区舞阪町)には、うなぎの霊を奉る「うなぎ観音」があります。毎年8月24日「うなぎ供養祭」が開催されます。

 正式名称は「魚藍(ぎょらん)観音大菩薩像」と言います。仏道の戒律を破り殺生しなければ生きていけない猟師たちの心を憂いた観音が、自ら魚籃をささげ魚を施し信仰をすすめた姿と言われているそうです。観音様は、花崗岩製でできており、全長3.3m、重量6.8t、地上からの高さは8m。観音様は、うなぎの稚魚であるシラスウナギが遡上してくる浜名湖口の方角を向いており、穏やかな顔で海から戻るシラスウナギを優しく見守っているようです。(魚藍=びく)