「彼岸の入り」 沼津市内

    神尾 一  2020年9月19日 撮影

■撮影者コメント

 すっかり秋めいた空の下、彼岸の入りだったので、私の父母の墓参りに出かけてきた。暑さ寒さも彼岸まで、とはいう物の、今年の異常気象は未だ続いている様で、日向では30℃以上の真夏日。草むしりや、花などを飾って帰りかけたら、奥まった古い墓石群の一角で老婆が一人で、墓の掃除や、花を取り換えていた。今年は“コロナ自粛”のせいか、高齢者だけでなく、しっかりとマスクを着用した20~30代の男女や、子供達も結構見かけた。最近は、『供える花は造花でなければダメ』と、言う無粋な寺も多いが、幸いこの寺はそんな事は無く、各墓所ごとに奇麗な花が飾られて居て、江戸時代位の古い墓石と相まって、心安らぐ空間を構成している。子供達の時代になったら、私が無縁仏にならぬ様ご先祖様に手を合わせた後、寺を後にした。