「明日を想う」  沼津市

    神尾 一  2020年12月撮影

■撮影者コメント
 今年は“コロナ”に開け、“コロナ”に終わる、何とも異常な一年だった。為政者たちの不始末は今に始まった物ではなく、今更カッカする気にもなれないが、先日現場で数年間共に働いた、工場時代の先輩からメールが来て、『 我々が汗水流して頑張っていた頃は、JAPAN as No.1 と世界から称賛され、日本国民は一流、政治家は三流と言われていた。それから後は失われた30年と、言われ、国民も政治家もレベルが下がっている・・・』との由。私も全く同感だが、唯、私の目には遥か彼方に小さいけれども光も見える様な気もする。
 NASA が教えを乞うたと言う、 アメリカの僅か十分の一の予算で開発した“ハヤブサー2”の地球外天体からの地中サンプルの採取法と、衛星本体を地球どころか、遥か彼方の銀河の果てまで運ぶイオンエンジンの開発。そして、今沖縄では、海外の多くの研究者がその先進性に惹かれて多数押し掛けている、『沖縄技術工学大学院?』の存在だ。我が国が科学技術立国なんて言葉は今や妄想だが、先日急逝された、元東大の総長で、後に文部大臣を務められた有馬博士が、逝去される前日のNHKのインタビューに、『今の国会議員の中には、科学技術の分かる人は一人も居ない・・・』、と、述べられていた。むべなるかな。ならば、日本の教育法システムを変え、能力の有る政治家を選べば良い。
 敵は目には見えない1/10、000mmのウィルス。新種も登場して今後益々苦戦が強いられるだろうが、日は登り、日は沈む、きっと近い将来この怪物に打ち勝って、明るい気持ちで、この様な美しい夕日を眺められる日が来る事を信じたい。