「春田打(はるたうち)」 藤枝市

    村越敏治  2021年1月11日 撮影

■撮影者コメント
 1月11日は、「鏡開き 蔵開き 男の年越し そして春田打…」
「春田打」というのは、田植えの前に、水田を鋤き返して土の塊を細かくする農作業のことで、この日から鍬を使い始める、つまり農作業を始める日とされているようです。
 これまでずっと父親と私の二人でこの「春田打」をやっていましたが、3年前に父親が亡くなり、一昨年母親も…。それで今年は、私一人での「春田打」でした。
 写真のように、神様に一年間の田んぼの安全を祈願する儀式も含まれていますから、思い出しながらそれもやってみました。お餅も供えて祈ります。昨年はウンカの被害が出たので、今年は絶対にそうならないようにと…。
 地方によってはやり方がいろいろあるようで、昔山梨富沢町で見かけたものは違っていました。でも、その意味は同じだと思います。