「フィルム写真の復活?」 沼津市

      神尾 一  2021年6月12日 撮影

■撮影者コメント
 家内の元を訪れた女子高生が、帰り際に『お庭のアジサイがとてもきれいだから写真に撮っても良いですか?』と、言うので、比較的大きな株の青色のアジサイが咲いて居る処に案内して、『これが奇麗だからここから撮ったら?』と、言ったら、なんとカバンから取り出したのはスマホではなく、昔懐かしい” 写るんです ”ではないか!
 彼女が撮り終えるのを待って、色々聞いてみたら、国産の”写るんです”ではなく、アメリカのK社の製品で、この方が国産のに比べて、色が少し黄色味を帯びて何となくレトロぽっくって面白いとの事。フィルム現像はプリントショップに頼むが、フィルムは持ち帰らず、その店のアプリで画像はデジタル化して貰い、彼女のスマホに直接送って貰うと言う。
 SNSか何かに上げるのだろうが、プリントなんぞという事は、はなから考えて居ない様子。画像は全てスマホかPCのモニターで見ておしまいと言う事らしい。これが今女子高生の間では結構流行って居て好きな娘は一回に2台位の” 写るんです ”を写真屋に持って行くとか。彼女らにとっては、デジカメやスマホに比べて色味が面白い事と、画像がスマホに送られて来るまでの、失敗して写ってないかも知れないという不安と期待感が魅力らしい。動機は何であれ、昔のフィルム時代に育った高齢者としては、若い人との楽しみが共有できた様で何やら嬉しくなった。