「秋」  高瀬 幹雄

選評 : 全日写連関東本部委員  山本 敦美

 黄金色の棚田の稲穂の手前を彼岸花が取り囲み、向こう側に木立と一軒の家が見え、さらにその向こうに集落が続いています。特にいいなと思ったのは、少し逆光ぎみの中、木立の向う側に木漏れ日が当たって、とてもいい雰囲気になっているところです。この差し込んだ光で奥行きがでて、その先に何があるのかと思いながら彼岸花と黄金色の稲穂が相まって、いい日本の原風景だと感じました。