「絶体絶命」  笹沼 昭二

選評 : 全日写連関東本部委員長 江連 康晴

 最近、脚光を浴びているボルダリングですね。二人の少女が昇りつめたのか、あるいは、そのような場所に横ばいで進みゆくアトラクション的場所なのかわかりませんが、とても緊迫感のある奈落の底を彷彿とさせるシーンです。足元を見ると床面が鏡面になって写っているようにも見えます。左の子が下を見つめているのが緊迫感を醸し出していて絶体絶命といった題名通りの様相を感じさせられました。