2022年1月20日~26日/しずぎんギャラリー・四季(作品数:65枚)

日本で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されたのは、2年前の2020年1月16日です。(朝日新聞DIGITALより)
この2年間、私たちの生活は大きく変わりました。マスクで顔の半分を覆い、「人と会わない、話さない、集まらない」というこれまでと全く逆の生活スタイルへと…。私も写真を撮りに出かけることも躊躇せざるを得ないという苛立ちの毎日でした。しかし、そのことが「これまでに撮った写真を見直す時間」を生み、それが今回の写真展開催へと繋がっていきました。
「新型コロナウイルス」感染を恐れ閑散とした街。密やかに時をやり過ごしているという様相の…。
2年前までは違いました。人々は、集まり、群れをなし、混沌と喧騒の「劇場」の中に在りました。私はそこに、先の見とおせない現代の不安や孤独を懼れる魂の震えを見ながら、その中に浸り、シャッターを切り続けました。そして、その混沌と喧騒は、「コロナ時代」の登場前に、すでにこれから来る時代の何かを、内包し暗示していたのかもしれません…。
今回、図らずもそれらの写真群は、「コロナ以前」の人々の在り様の一部を客観的に示すことになりました。この写真展は、そういう写真群に私の幻想、妄想をコラージュしたフィクションを交え、「コロナ時代」の今とこれからとに、思いをめぐらすことができればと考えたものです。

2016年/2016年/2020年 撮影

2016年 撮影

2015年 撮影

2015年 撮影

2015年/2017年/2020年 撮影

2015年/2017年/2020年 撮影