「受験戦争」 沼津市内

       神尾 一  20023年2月13日 撮影

■撮影者コメント
 この娘さんは知り合いの高校2年生。現在希望の大学を目指して必死に受験勉強中。これまでだったら別段不思議にも思わなかっただろうが、最近何か日本だけがおかしいのではないかと言う感じがしてならない。突き詰めていくと、塾なる物の存在、暗記主体の授業システムがおかしいのではと言う結論に至った。
 ボストンの下の孫が彼女と同じ高校2年生、上の孫が昨年大学に入学した事等も有り、余計にアメリカと日本の教育システムの違いが気になるのかも知れない。アメリカには勿論塾等無いし、大学の入学試験も点数主体ではなく、ボランティア活動や、日本で言うクラブ活動の中で自分はどういう立場で、何をしたかが非常に重要なポイントである。学校関係での書類提出は、成績証明書と、推薦書、あとは受験する大学から出題されるテーマに関する小論文の提出が一般的である。まあ語たちの授業も3回程参観したが、日本の授業とは全く異なり、生徒は自由奔放に歩き回り、先生もスライドプロジェクターを使って、問題をホワイトボードに示して、希望する生徒達が勝手に解答を書いて行くようなスタイル。一番気になるのは、日本の様な部活等は無く、スポーツ、芸術(絵画や写真等)、音楽と言う授業として扱われ、各部には専門のインストラクターを置き、先生はノータッチ。
 宿題は日本より多いが、親達と一緒に外出したり友達との交流時間は多い。大学の授業は大変らしく、卒業率は68~74%と厳しい。昨年の大学世界ランキングでは、東大が35位、京大が61位と、中国や韓国にも抜かれている。勿論日本の受験生達には何の罪も無い。