「異様な親子」 梅原邦隆

選評:全日写連関東本部委員長 江連 康晴

何かのイベントの時かと思いますが、子供さんが身にまとった祭りでの衣装が時代背景を表しています。その前を歩んでいる人物のシャツにはプリントされたいかめしい顔をした目がこちらをにらんでいるようなインパクト感あふれる見せ方になっていて驚きです。背中にかけているカバンの紐が、手前の子供がかぶっているような傘で、それが顎ひものようにも感じてしまいます。アイシャドウと口ひげがより一層にらみを利かしているようで子供を守ろうとしているかのように見えてきます。とても面白いフレーミングで表現されました。