「アニメ効果恐るべし!」 沼津市

      神尾一  2023年10月1日 撮影

■撮影者コメント
 数か月前に、沼津駅南口改札壁面に大きなアニメが描かれて居てびっくりしたが、沼津市の市制100周年を記念した行事の一環であることが分かった。県内では、静岡、浜松に次いで3番目に市となり、1960年代頃までは東部の主要都市として隆盛を誇ったが、今や駅前商店街や、日本初のアーケード街も寂れる一方であった。そこで、地域振興策の一環として、2016年から、秋葉原生まれの9人のJKアイドルGr.”ラブライ
ブ!サンシャイン!!”を沼津市のアイドルとして活用し、TV放映されると、日本国内はもとより、中国、韓国、台湾、アメリカなどでも人気が出て、若者の移住が増え、聖地巡礼による収益も6年間で50~60億円にのぼると言われている。この話の発端は、アニメの制作社から市役所へ電話が来て、『沼津市の海と山のある町を舞台にしたアニメを作りたいが協力して貰えないか?』と言うのがそもそもで、市役所が内浦地区の住民や学校に、『若い人達が訪れる様になるので、ぜひ協力して欲しい。』と要請したのが始まりだと聞いて居る。我々世代には理解不能な面も有るが、全国的にも珍しい官民一体の街おこしの成功例であろう。又、アニメだけでなく、それを模したリアルな女性アイドルGr.アクアーズとの共演も若い男性のハートをつかんだのかも知れない。蛇足ながら、アニメ、リアル双方が、2016年の紅白にも出場した。