「水琴窟の奇跡」 赤堀末夫

選評:全日本写真連盟関東本部副委員  鈴木 文雄

水琴窟とは、江戸時代に考案された日本独自の文化で、日本庭園の装飾の一つで手水鉢の近くの地中に空洞を作り、そこに水滴を落下させる仕掛けでその音が反響して琴の音に似ていることから呼ばれている。水滴が落ちて跳ね返り波紋の模様と相まって何とも言えない瞬間である。上部の紅葉と水面の模様が相対的に映えて、水滴の跳ねた瞬間が正に奇跡の様です。