「輪くぐりさん」 沼津市内
神尾 一 2024年6月30日 撮影
■撮影者コメント
子供時代から『輪くぐりさん』と言う馴染みの祭りであるが、正式には、『夏越大祓式』と言って、筆者の実家近くの浅間神社で、毎年六月三十日の午後四時から始まり、上半期の罪や、穢れを落とす儀式で、大勢の参拝者や、出店で賑わい、子供の頃には大きな楽しみの一つであった。。夕刻に様子を見に出掛けてみると、人込みは昔と変わらず、参拝者の行列で参道は渋滞して居たが、出店の数は僅か数軒で昔日の面影は無い。店の種類も変わってしまい、金魚すくいや、おもちゃ屋、駄菓子屋などは皆無である。アメリカの孫達が金魚すくいや、射的に大喜びして居たのを懐かしく思い出したが、そんな彼等も最早大学、高校生、正に光陰矢の如しである。今年も大勢の参拝者に混じって大縄で作られた大きな輪を八の字を描くようにぐるりと回って家族の無病息災を祈って来た。異常気象が続いて居るが、厳しい夏を乗り越えられる様に願わずにはいられない。