「初日の出を待つ」 鈴木 茂
講評 : 全日写連関東本部委員長 江連康晴
日の出を待つ人々が高台に集まり、空が少しずつ朝焼けに染まり始めている。その荘厳な光景を前に、カメラ(スマホ)を構えて今か今かと日の出を待つ人もいれば、友人との会話やマクドナルドの食事を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごす人たちもいる。
同じ「日の出を待つ」という状況でありながら、それぞれがまったく違う物語を持っている点が面白い。写真の手前には、食べ物とスマホ越しの語らいを楽しむ穏やかな空気があり、奥には初日の出を一目見ようと大勢が集まる高揚感がある。
走り回る子どもたちの姿もあり、静と動、期待とくつろぎが同じ場所に共存している。雲が朝日で染まり始める瞬間が、その場の空気をさらに特別なものにしている。

