「有東木の盆踊り」 静岡市葵区有東木

林 久雄 2015年8月15日撮影

■撮影者コメント

私の大好きな集落の1つである有東木。その有東木で国指定重要無形民俗文化財に指定されている盆踊りの撮影に行ってきました。江戸時代からずっと受け継がれこうやって今でも行なわれている有東木の盆踊り。シャッターを押す指にも自ずから力が入ります。

盆踊りは男踊りと女踊りが交互に行なわれ夕刻から夜遅くまで延々と続き最後はご先祖様をお送りする「送り」で最後を迎えます。

今年はいつもの年よりクライマックスの「送り」が1時間程早くなったようで、それを知らずに、その時間に車で夜食を取っていた私はその最後の「送り」を撮影出来なかったという大チョンボをしでかしてしまいました。

また来年の楽しみと自分に言い聞かせつつ、夜道を帰ってきました。


<関東本部委員より>

・過疎化の進む村の盆踊りの光景。それでもこの日ばかりは、それなりのにぎわいを見せたにちがいありません。一枚の写真で「その今」をとらえることは難しいことですが、撮り続けることでいろいろなものが見えてくると思います。

(県本部 中村明弘より)

林さん、有東木の盆踊りには、私も駿河湾支部に入ったころ、薩川さんたちによく連れて行ってもらいました。写真を始めて「はじめて知る」事がたくさんありました。ただ、あのころはデジカメなどはもちろんなく、フィルムカメラでモノクロでしたので、夕方までの撮影が多かったように記憶しています。

今も変わらずに、大事に続けられているもの、それも「静岡の今」、なんですね。

 「有東木の盆踊り」  林 久雄