「ま ち 人」 藤田 寛司

選評 : 全日写連総本部顧問 日橋 義雄

この作品を一点一点拝見していると街で見かけた寸景と云う事ですね。さらに、さりげない雰囲気を感じるところが、面白いです。それぞれ一点ものの作品として見た場合と、それをつなげて、「待ち人」と解釈して見た場合、とを比べると、途端に内容が濃くなって来たなぁと感じさせてくれます。左のまだ来ない人に、スマホでメールかな?そして中央の友人を待つ二人のご婦人。右のまだ来ぬ人に、ちょっと苛立ちが出ているような様子。と勝手に想像して見たのですが、都会的な街の情景の中で上手くまとめたと思います。