「オニバスが咲いた!」静岡市 麻機遊水地
全日写連関東本部委員 中村明弘 2016年8月26日 撮影
■撮影者コメント
静岡市の麻機には「沼の婆さん」という伝説があります。それは鎌倉時代にさかのぼるものらしいのですが、その話の中に出てくる植物(オニバス)が、工事をしていた遊水地の一部に突然出現したのが2010年のこと。発見されたたった一株が、今では池のあちこちに葉を広げています。
そのオニバスは日本最大といわれる葉を持ち、ちょうどこの夏、紫色の小さな花も咲かせているということで、「オニバスの観察会」が開かれました.
写真は、手前がオニバス。植物全体に大きなトゲが生えているので、「鬼」の名が付けられてしまったようです。葉の表面はしわくちゃでここも硬いトゲだらけ。その葉を破って紫色の花が咲く。画面左下にいくつか写っているのがそれ。花が咲くのも珍しく、何しろ一年草ですから、来年オニバスそのものがここに葉を広げるかどうかもわからないのだそうです。ちなみに、今年の一番大きな葉の直径は約160センチでした。
写真右奥の山が、竜爪山(りゅうそうざん)です。
(この観察会の主催は地元の麻機遊水地保全活用推進協議会。静岡市緑地政策課が協力。)