「発掘調査中・駿府城跡天守台(石垣発見!)」静岡市 駿府城公園
関東本部委員 中村明弘 2016年10月26日撮影
■撮影者コメント
駿府城天守閣再建の話は消えたり現れたりしているのですが、それは横に置いておいて、その天守台の構造や残存状況のデータを得るために、昨年からこの天守台全体の発掘調査が行われています。それで、なんと「400年前の天守台の石垣が姿を現した!」というので撮ってきました。
この駿府城の天守は寛永12年(1635年)、城外の火事が引火し消失してしまいます。残った天守台も安政地震(1854年)で崩落、明治29年には、陸軍歩兵連隊設置に伴いすっかり取り壊され、本丸堀(これが本当の「内堀」というもの)も埋められてしまうわけです。
ところでこの写真、掘り出された石垣の向こうに見える白いとんがり、とんがり・・・、いくつも並んでいますが、これは一週間後に始まる「大道芸ワールドカップ」(11月3日~6日)のために設営中のテントです。
400年地中に眠っていて姿を現した石垣と、25周年だと大宣伝の「大道芸ワールドカップIN静岡」の仮設テント・・・・。
石垣の高さはこれで7mくらい、本当は+12mの計19mほどだったそうです。発掘作業員は家康愛用の歯朶具足(しだぐそく)風ヘルメットに葵紋入りビブスを着用しています。
この発掘調査の様子は無料で見ることができます。年末年始(12月29日~1月3日)が休館日(発掘情報館)となっています。発掘場所は駿府城公園をぶらぶら歩いていればすぐわかります。発掘調査は平成31年まで行われるそうです。そうすると、天守台の石垣が一周「ぐるり」と姿を現してくれるはず・・・だそうです。期待しましょう。