「 雨も上がって」 山本 田鶴子

雨が上がったばかりの鈍色の空。ふたりが歩くたびに濡れた小石が鳴る音まで耳に届いてきます。曇天の淡い光りが全体を包んでいて、祖母と孫の時間をいっそう印象的にしています。それは光りとシャッターチャンスのなせるわざ。