「 女 」 伊藤 末大

選評 : 全日写連関東本部副委員 山田 康 

特殊な構築物の前に一人佇む女性。モデル撮影会的な写真と考えるが無機質な背景に生身の人間が妙な異空間を醸し出している。安定感のある構図、コンクリートの先端が画面を突き破って力強く上に伸びてゆく。それがこの写真を大きく見せるのだろう。更に女性自身から発散する自然体の魅力をさりげなく撮り込んでいる作者の感性がすばらしい。