「少 女」 大石 薫

子どもは、人間社会の宝物だと思わせてくれる写真です。手に持つタンポポの綿毛の花と左手指の自然な動き。子どもが素敵な表情になったのは、視線がレンズを見ているではなく、撮っている人を見ているからです。プリントの上下を焼き込んで少女を浮き立たせたのもさすがです。いとおしさも写っています。