「無関心」 加藤 利光

選評 : 全日写連関東本部委員 山本 敦美

ちょうど鵜が池のほとりで羽を広げたところを、向こう側を通る中年のおばさんがこの鵜に気がつかないで通り過ぎる、そんなところが「無関心」ですね。右側の上の車のところに見えるおじさんらしき人も、やや遠いかもしれませんが、なんとなく関りがなくてのどかな雰囲気を出している、そんなさわやかな作品です。欲を言うと、鵜がとまっている杭から手前のところにもう少し鵜の影などが見えるとよかったと思います。画面を左の女性の頭のやや上で切ってもいいから画面の下がもう少し見えるといいなと思いました。

「無関心」  加藤 利光