「アニメで街おこし」 沼津市

神尾 一 2019年1月 撮影

■撮影者コメント

昨年あたりから沼津市内の駅前近くの商店街で、アニメ動画の女子高生達の大きなポスターや、可愛い?顔を描いたフラッグを多数見掛ける機会が多くなり、『はて、何だろう?』と、不思議に思って居たら、昨年暮れ辺りからNHKの県内版ニュースや、大みそかの紅白歌合戦、先週あたりのNHK全国版での特集番組をみてその正体が判明した。

このアニメのキャラクターは、沼津市の内浦辺りの架空の高校に通う高校2年生の女子高生9人グループで、“スクールアイドル”になる事を夢見て活動しているという設定。 名前は、“ラブライブ・サンシャイン!!”と称し、沼津の街の活性化の為に駅前商店街を中心に沼津地区のアイドルとした様だ。ややこしいのは、紅白や、NHKの特番に出演して居たのは、アニメのモデルとなった実物のアイドル達で、最近沼津市長が“燦々ぬまづ大使”に任命したのがリアルのアイドルか架空のアニメの方なのか判然としないこと。公演スタイルも、AKB等とは異なり、ステージの後ろのパブリックビューイングに映し出されたアニメのアイドル達と全く同じ動きを、ステージ上の実物のアイドル達が忠実に再現してパフォーマンスしている事。

このアニメの映画の公開に伴い、沼津が“ラブライブ・サンシャイン!! ”の聖地と化し、県内外から多数の若者達が沼津市を訪れるようになった。このキャンペーンに参画している一般の商店でも、本業の他に関連グッヅ(フィギヤ、缶バッチ、人形等)を販売して居り、当初は若いお兄さん達の来訪が多かったが、NHKの放送後は若いカップルも大勢来るようになったとか。一説によると、このキャンペーンで、参画企業の売り上げは、合計で年商一億円以上のアップが見込まれるとか。お陰で沼津の街は可愛い?アニメのアイドルに埋め尽くされそうな勢いだ。