「最後の水遊び」 野崎 三郎

選評 : 全日写連関東本部委員 山本 敦美

この作品は一体どのような状況下で写れたのかすぐには分らず、じっと目を凝らしましたが、それでも暫くは状況が良く理解できませんでした。一人の女の子が水の中に飛び込んで、水面に顔、水面下にその衝撃で発生した泡、更に目を凝らすと少女の上の樹木から斜めの光が当たり、その時の天気の様子がうかがえる。清流で遊ぶ夏の日の子供達の遊びの一瞬が上手く捉えられており、清涼感のある、素晴らしい作品です。

「最後の水遊び」  野崎 三郎