「 晩 秋 」 新間 美枝子

選評 : 全日写連関東本部委員 小野崎 徹

赤トンボが枯れ草に止まっています。ぶら下がっていると言ったほうがいいかも知れません。植物も枯れ、色を失った中でトンボの赤色が鮮やかです。背景のぼかし方も良く、穏やかな晩秋の空気感をとらえています。柔らかな光に包まれて、ひと夏の命を終わろうとしているはかなさを感じます。

「 晩 秋 」  新間 美枝子