「なんじゃもんじゃの花、満開!」 静岡市 葵区北(麻機)

全日写連関東本部委員 中村明弘 2020年4月30日 撮影

■撮影者コメント

賤機山(その南先端が浅間神社)のふもと、麻機の農家の裏に大きな「なんじゃもんじゃの木」があって、今年も今を盛りと咲き誇っています。(私の家から徒歩7分)

「なんじゃもんじゃの木」と言えば、静岡市の城北公園(静岡大学の跡地)の木が有名ですが、この農家の裏の「なんじゃもんじゃの木」は、その城北公園の「なんじゃもんじゃの木」と「兄弟」だったのです。 

この家のおばあさんの話によると、城北公園が出来たとき、「なんじゃもんじゃの木」を植えたいと当時の静岡市長さんが考え、植木屋さんに頼んで東京の明治神宮外苑の方から運んだのだそうです。その時、苗木は何本もあって、その植木屋さんを手伝っていたこの家のご主人(お話を伺ったおばあさんの旦那さん)が、一本その苗木を譲られたのだそうです。おばあさんのお話では、他にも譲られた方は何人かいたそうですが、今日までこうやって花を咲かせている木は、この農家の家の木だけのようです。 

「梅が咲いて、桜が咲いて…、この木が最後に咲くんじゃよ。ま・ん・か・い…。」と、満足そうに話されました。「植えるとこがなくて、こんなとこに植えちゃったもんでねえ…。」と木の下まで案内もしてくれました。 

「2階の孫の部屋から写すかい?」と勧めてくれましたが、それは遠慮し、おばあさんを撮らせてもらって帰りました。

<インターネットで調べてみました> 

「明治時代、東京の青山練兵場(今の明治神宮外苑)の道路沿いにこのなんじゃもんじゃの木があり、名前がわからなかったので「何の木じゃ?」とか呼ばれているうちにいつのまにか「なんじゃもんじゃ?」という変わった名前になってしまった。」と、ありました。ここにも「明治神宮外苑」の名前が出てきて、ちょっとびっくりしました。