「 親 子 」  宮城 誠次

選評 : 全日写連関東本部副委員  山田 康

 親子が各々のスペースに一人ずつ入って楽しそうに会話をしています。密を避けての会話は三密回避を家族で実践している感じすら想像してしまいます。三人の位置、下の女の子の顔の表情などを上手に捉えており会話が聞こえて来るような錯覚を覚えます。背景の広い海、海岸にポツンと置かれた造形作品に人を配置したことにより芸術と人間との関りを結び付けて、優れた作品に昇華させました。左の母親の服装の白と赤がとても印象的です。