題名 「梅の園」 赤堀末夫

選評 : 全日写連関東本部副委員  鈴木 文雄

 梅園を散策する夫婦、乳母車を押しながらのんびりとした空間に手前の枝の影がおとぎ話に出てくるような棘(イバラ)の園のように見え、現代の世相を思わせるような場面である。平穏に過ごしている世に突然コロナウィルスの影響で世界的に不安が広がり先行きが見えない、子供が無事成長するようにと考えさせる作品である。