「友を送る」 沼津市内

     神尾 一  2023年7月28日 撮影

■撮影者コメント
 去る6月半ばに、公私共に家族ぐるみでお付き合いのあった、元会社の先輩が急逝されたとの連絡があり非常にショックを受けた。それから早一か月余り、気が付けば沼津の灯篭流しが3年振りに開催されると知り、久し振りに狩野川河畔に出掛けてみた。橋や、河岸の付近は交通規制が引かれ、かなりの人出であった。今年親しい人達を亡くされた大勢の方々が河岸に列をなし、市の職員と思われる人たちが数人で手渡された灯篭をそっと川面に手放していた。薄暮の中、ぼんやり点る灯篭の灯を目で追いながら、急逝した先輩と、北アルプスを縦走したり、テニスをしたり等と言う楽しい思い出が走馬灯の様に浮かん出来て、御霊よ安らかにと祈りつつ淡い灯を何時までも眺めて居た。