「祭りで働くひと時」 青木 康 

 選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘

 沿道の露店で働く若い女性が、祭りの本体に見とれている光景。炎天下、のびやかで健康的な女性の姿が印象的だ。店の裏側を写したわけだが、そこに偶然現れたこの女性に、作者は素直に惹かれたというわけである。店には空気を入れて膨らめた面白そうな物がひしめいている。売り子さんが祭りに見とれていてはねえ…。なんとものんびりした光景であるが、イベント化した現代の開放的な祭りの一コマと言ってもいいだろう。カメラは縦位置でとらえているが、もう少し横への広がりを見たい気がする。それは、作者のねらいの在り方次第だから、これもまたやむを得なかったということなのだろう。