「午後」 川島史也

 選評 : 全日写連関東本部委員 中村明弘

 午後の光が少し傾き、海に長い光を反射している。朽ちかけて木肌の白くなったテーブルの上にコーヒー缶が無造作に置かれ、長い影を作っている。一日を共にした仲間との穏やかな時間が流れていく。こういうところにカメラを向ける作者の感性が光る作品である。