「幸多かれと」 池田三吉
選評 :全日写連関東本部委員 中村明弘
おみくじを開く姿は絶好の被写体である。だが、この作品のようにそれを正面から捉えることは至難の業である。この作品ではそれが実にうまくいっている。しかも被写体の表情が素晴らしい。この幼い子に「おみくじ」が何なのかわかるはずもないのに神妙な顔をして開こうとしている。そのすぐ横の父親は二枚もおみくじを持っている。あれ?母親も二枚だ…。二人が笑顔なわけも分かろうというもの。新年のさわやかな光が父と子の顔に差し、明るい一年のスタートになりそうだ。また、おみくじの列が3人が頭に巻いた鉢巻きのようでもあり、画面を華やかなものにしている。

