「凝視」 渡邊修一郎
選評 : 神尾一(支部選評担当)
静岡の大道芸会場でのスナップ写真であるが、この作品を最初に見てハッとするのは、狭い隙間から覗くギョロっとした目玉である。何か歌舞伎役者が見えを切っている時の様な、大きく見開かれた白目と黒目の不気味さが見る人を驚かす。シャッターチャンスもドンピシャで素晴らしいと思うが、黒い衣装にしわとかひだが無い為に、衣装の質感が無くのっぺりとした壁の様で空間的に無駄が多すぎる感じがする。思い切って正方形フォーマットにしてみた方が、のっぺりとした黒い布地の空間が少なくなってより迫力が出るのではなかろうか。

